RECIPE

南ぬ豚・部位別に様々な調理法で

神戸北野ホテル フレンチレストラン [アッシュ]
伊井野 昌洋さん 考案

南ぬ豚

[ 調理方法 ]焼き・煮る・汁・蒸し
[ 使用食材 ]南ぬ豚

材料(2人前)

クズ肉 ・・・ 250g
● ロース肉
赤身 ・・・ 120g
脂身 ・・・ 100g
● バラ肉 脂身
脂身 ・・・ 300g
塩 ・・・ 6g
桜チップ ・・・ 適宜
● バラ肉 赤身
赤身 ・・・ 300g
塩 ・・・ 6g
ナツメグ ・・・ 0.9g
黒粗びき胡椒 ・・・ 0.9g
● 付け合わせ、ソースなど
葉付き蕪 ・・・ 1個
甘夏 ・・・ 1個
生姜 ・・・ 10g
太白ゴマ油 ・・・ 30cc
黒胡椒潰し ・・・ 3粒
バター ・・・ 20g

作り方

1 クズ肉
脂身部分のクズと整形したクズの部分をじっくりと鍋で炒めて脂を取り除き、水をひたひたに入れてジューを取る。約1時間シノワで濾して油脂分を取り除き、(4)の蕪のキャラメリゼを入れ、味を調えソースにする。

2 ロース肉
(1)で取り除いた脂を使用し、鍋でローストする。170℃で約4分間加熱し、寝かす。
ロースの脂身は切り目を入れ、同じく(1)の脂を使用し、じっくりと鍋で脂を抜くように弱火で加熱する。

3 バラ肉
脂身・赤身層はそれぞれ上記の調味料を全体にまぶし、冷蔵でマリネする。
バラの脂身は3日マリネ後、真空コンべクションヴァプールで84℃4分間、低温調理ユラボで56℃で6時間加熱し、冷却後スライスする。
バラの赤身も同じく3日間マリネし、桜チップでスモークしながら加熱。冷却後スライスし、カリカリに焼き上げる。

4 蕪の葉は塩湯でし、ミキサーで攪拌しピューレに。太白ゴマ油で加熱し、香りを出した生姜と粒黒胡椒の潰しを合わせ、味を調え仕上げる。
蕪は皮筋を切り分け、95℃のオイルで柔らかくなるまで約40分間加熱する。
蕪の皮筋部分は、フライパンにバターを入れじっくりと炒め、キャラメリゼする。

5 甘夏は身をフィレ状に取り除き、残りのジューを絞り出す。鍋にジューを入れ一度沸かし、身を入れ完全に沸くまで加熱し、一度ザルに身を取り置く。更にジューを煮詰め、7割に詰まれば、再度取り置いた身を入れ、味を調え仕上げ冷却する

6 中央に柑橘のコンフィーチュール・蕪のコンフィー・バラ脂身のハム・ローストしたロースの上にカリカリにしたばら肉赤身層(べーコン)を乗せ、脂抜きしたロースの脂身を添え、ポークのソース・蕪の葉ソースを添えて仕上げる。

シェフのコメント

●調理した料理の特徴
ロース肉の脂身は切り目を入れじっくりとローストに、ばら肉はカリカリべーコンと塩漬けハムにしました。付け合わせに、蕪のコンフィと柑橘のコンフィーチュール、胡椒、生姜風味の蕪の葉ピューレを添えました。クズ肉のジューと蕪の皮のキャラメリゼでソースを作り、一皿で様々な「南ぬ豚」を味わって頂ける一皿です。

●南ぬ豚についての感想
脂身の融点が低く、じっくり焼き上げることにより、風味・食感もよく、脂身部分のジューシーさがとても印象的です。嫌な臭みが一切無く、ジューシーにしっかりと焼き上げる事ができました。

神戸北野ホテル フレンチレストラン [アッシュ] 伊井野 昌洋さん (レシピ考案)

兵庫県神戸市中央区山本通3丁目3番20号
TEL : 050-3177-4646

関連記事