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味が濃くてとびきりおいしい!ヤンマー畑「高糖度トマト」栽培のヒミツ、教えます。

野菜

創業以来“食べること”に深く携わってきたヤンマーは、自社ファームでさまざまな野菜や果物を栽培しています。今回は、ヤンマーの持つ農業生産技術から生まれた、高糖度トマト栽培のヒミツについてご紹介します。

高糖度トマトを育てるポイントは「与える水の量を減らすこと」

甘みや旨みがたっぷりなことから“フルーツトマト”とも呼ばれ、生食を好む日本で人気の高い高糖度トマト。スーパーの野菜売り場でもたくさんの種類が並べられています。

みなさんは、「高糖度トマト」という品種は存在しないことをご存知でしょうか。実は、栽培方法、つまりは水の与え方(潅水=かんすい)を通常よりも少なくすることで、より糖度が高くなるように育てているのです。ただし、日々の天候変化に対応するため、こまめな水のコントロールが必要となり、一般的な点滴潅水では失敗してしまう懸念と常に隣り合わせに。よって、高糖度トマトを栽培するには、熟練の経験とノウハウが求められるのです。

毛管現象を利用することで潅水がカンタンに!

そこでヤンマーグリーンシステムは、植物が吸い上げた分だけ自動で水が吸水される作物栽培システム「自然給水装置 NSP」を開発。潅水をカンタンにすることで、高糖度トマト栽培のハードルを下げることができたのです。

潅水のしくみ

①葉が水分を蒸発散し、根が培地から水を吸い上げます。
②理科実験でもおなじみの毛管現象が発生し、吸水布を伝って貯水槽から培地へ水が供給されます。
③水位センサーが貯水槽の水位低下を検知し、自動で吸水します。

※液体の中に繊維や細いガラス管など管状のものを入れると、液体が引き上げられる現象

実際の装置の様子

また、この装置を使うことで、大玉トマトの糖度を平均で6度以上にコントロールすることにも成功しています(2019年7月現在)。もちろんミニトマト・ミディトマトでも高糖度のものが作れることを実証しています。

大きくて食べごたえがあり、さらには甘くて味の濃いヤンマー畑の高糖度トマト。2019年7月現在では、冒頭でご紹介した「THE FARM TOKYO」でお召し上がりいただけます。東京駅近郊にお立ち寄りの際は、ぜひ味わいに来てくださいね。

※「THE FARM TOKYO」は2019年10月31日を持って終了しております。

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