RECIPE

飛騨牛・部位別に様々な調理法で

神戸北野ホテル フレンチレストラン [アッシュ]
伊井野 昌洋さん 考案

飛騨牛

[ 調理方法 ]焼き・煮る
[ 使用食材 ]飛騨牛

材料(2人前)

ロース芯 ・・・ 200g
かぶり ・・・ 200g
骨肌 ・・・ 200g
シャンピニオンパウダー ・・・ 200g
● パルメザンパン粉
パルメザン粉 ・・・ 100g
バター ・・・ 100g
細かい生パン粉 ・・・ 50g
椎茸 ・・・ 2個
● 牛テールソース
牛テール ・・・ 2kg
水 ・・・ 4L
ルビーポルト ・・・ 70cc
赤ワインヴィネガー ・・・ 20cc
エシャロット ・・・ 40g
人参ピュレ ・・・ 25g
玉葱 ・・・ 1個
● 肉ファルス
肉クズ ・・・ 200g
シャンピニオン ・・・ 200g
玉葱 ・・・ 200g
山椒 ・・・ 10g

作り方

1 牛テールソース
1.牛テ-ル肉を関節ごとに切り分け、フライパンで全体が香ばしく焼き色が付くように色付ける。牛テ―ルを取り出して鍋の油を取り除き、水を加えて鍋をデグラッセする。
2.鍋に1の牛テ-ル、デグラッセしたジュ-、水を注ぎ入れ沸いたら、アクを丁寧に取り除く。プラックで予め横1/2に切り分けた玉ねぎを焦がし、焼き色をつける。玉ねぎを入れじっくりミジョテの状態を保ちながら約12時間ほど煮込み、香り・風味が十分出れば漉し、再度火にかけ、油脂分やアクを取り除き、約500ccに煮詰める。
3.エシャロットはアッシェにする。熱した鍋に少しのバタ―とエシャロットを入れじっくり炒め、ポルト酒、赤ワインヴィネガ―を入れ煮つめ、牛テ―ルのジュ-を約400cc入れ、更に煮つめる。
4.キャロットピュレは皮を剥いた人参を縦1/2に切り分け、スチ-ムコンべクションで100℃約2時間加熱し、ミキサ-で攪拌しシノワで濾し、ザルの上にリ―ドペ-パ―を引き離水させ、余分な水分を取り除きながら冷却する。
5.3に4のピュレを入れ、更に1/2に煮詰めて行く。途中でソテ-した香ばしさ等が抜けて行く為、塩・胡椒した肉くずを別の銅鍋でデグラッセしたジュ―を4に入れ、塩・胡椒で味を調え仕上げる。

2 1.リブの部分は部位ごとに切り分け、脂、クズと取り置く。
2.脂の部分は鍋に入れじっくりと加熱し、牛脂を取る。
3.ロース芯の部分は切り分け、2の牛脂を入れ真空しコンベクションヴァプール84℃で4分、56℃で7時間加熱し切り分け、シャンピニオンパウダーを塗す。
4.骨肌部分は塩・胡椒し、軽くフライパンで焼き色を付けてから冷却し、84℃で4分、70℃で3時間加熱し切り分ける。
5.かぶり部分は約0.64%の塩でマリネし、約1日炭火で焼き上げる。

3 パルメザンパン粉は、軽く緩めたバターにパン粉、パルメザンバターを合わせ、薄く伸ばして仕上げ、冷却する。熱したフライパンに、切り分けたパルメザンパン粉を乗せ、焼き上げた茸にファルスを詰め乗せて仕上げる。

4 肉クズはミンチにして、熱したフライパンで焼き色を付け、シャンピニオン、玉葱を入れ、じっくりと炒める。水とソースを少し入れ煮込みながら炒めていき、仕上げに実山椒のアッシェを入れ、味を調え仕上げる。

5 シャンピニオンはスライスし、フライパンで最小限度のオリーブオイルでソテーする。野菜乾燥機で約1日乾燥し、ミルで攪拌する。

6 ソースを中央に椎茸ファルスを乗せ、シャンピニオンを塗したロース芯・骨肌コンフィー・かぶり炭火焼きを添えて仕上げる。

シェフのコメント

●調理した料理の特徴
かぶりの部分は炭火で香ばしく焼き上げ、ロース芯部分は焼き色を付けず56℃で7時間低温調理。骨肌部分は牛脂でコンフィに、クズ肉赤身部分は細かく切り分け炒め、ジューと煮込み実山椒と合わせファルスにと、余すところ無く使用。牛テールの出汁のみ使用したソースと合わせています。コラーゲンのゲル化、低温調理で熟成、酵素の働きで筋線維を断ち切った食感など、飛騨牛の旨味・食感を様々なテクニックで表現いたしました。

●飛騨牛についての感想
優しい脂質と甘味を持ち、赤身部分とのバランスが良い牛肉です。焼いたり煮込んだりする事によって、より旨味が強調されます。

神戸北野ホテル フレンチレストラン [アッシュ] 伊井野 昌洋さん (レシピ考案)

兵庫県神戸市中央区山本通3丁目3番20号
TEL : 050-3177-4646

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